平成25年度 民生産業常任委員会 行政視察

7月23日から25日にかけて民生産業常任委員会では、大阪府泉南市と兵庫県神戸市へ行政視察へ赴きました。

1.生活保護行政適正化推進事業について

視察日 平成25年7月23日(火)
視察市 大阪府泉南市

 厚生労働省が発表した「被保護者調査」によると、平成25年3月の生活保護受給者数は216万1053人で過去最多を更新した。その後、若干の改善も見られるが、戦後の動乱期を上回る数値を記録し、今後も増加するものと予測されている。真岡市においても受給者数、扶助額ともに増加傾向にあり、今後の予算編成にも影響を及ぼしかねないため、新たな改善事業を進めている泉南市の取組を視察した。

 泉南市では、現在の厳しい社会経済情勢の中で、真に生活に困窮する人々への適切かつ円滑な保護の実施を確保しつつも、生活保護制度自体を取り巻く状況については、所管する担当課のみでの取り組みだけでは限界があるため、市全体として共通の課題認識に立ち、庁内における横断的な連携体制の構築や他の行政機関団体等との連携調整も含め、市全体としての取り組みとして、課題ごとに具体的な提言を得て、泉南市生活保護行政の更なる適正化が図られることを最大の目的に、泉南市生活保護行政適正化推進委員会が設置された。

 委員は13名で構成され、学識経験者である関西国際大学教授道中氏を委員長とし、医師会、薬剤師会、職業安定所から1名ずつ委員協力を得て他9名を庁内から選出し、委嘱された。委員会は、平成24年8月から11月までの間に4回開催され、委員会以外にも作業部会を設置し、それぞれの課題ごとにより詳細で具体的な作業部会を9回開催し、その審議経過は部会長より委員会に報告された。計4回の委員会と9回の作業部会を通して課題ごとに具体的な提言を導き出した。泉南市生活福祉課が所管する生活保護の業務運営上で緊急に解決しなければならない課題を明確にし、迅速な対応により適切な保護の実施が可能となるようその意見を最大限尊重し、最終的な提言を取りまとめた。その内容は、①生活保護法第63条に基づく費用返還義務、同法第78条の不実の申請その他不正な手段による受給した者からの徴収など債権管理の適正化。②扶助費の50%を超える医療費の適正化。③若年稼働年齢層への就労支援強化である。

 今年の8月から生活保護費が減額されることとなり、新たな課題としての対応が必要であり、本市の所管する担当課のみでの取組だけでは限界があるため、庁内における連携体制の構築や他の行政機関団体等との連携調整も含め、市全体としての取組の推進を検討すべきと考える。

新エネルギー活用事業について

視察日 平成25年7月24日(水)
視察市 兵庫県神戸市

 日本の主要なエネルギー源である化石燃料は限りがあるのに対し、太陽光や水力、風力、地熱、バイオマスなどのエネルギーは、一度利用しても比較的短期間に再生が可能であり、資源が枯渇しないエネルギーである。これらは、「再生可能エネルギー」と言われ地球温暖化の原因となる二酸化炭素をほとんど排出しない優れたエネルギーである。その中で今回は下水処理から回収できる余剰エネルギーである消化ガスの有効活用に着目し、神戸市での取組を視察した。

 神戸市は、人口約154万人で昭和33年に下水処理を開始し、平成23年度末では下水道人口普及率9 8.7%であり、市内6箇所の処理場において、下水処理をしている。
下水処理場の1つである東灘処理場では、従来採取した消化ガスのうち約6割を処理場内のボイラー燃焼や空調に活用し、残りは余剰ガスとして焼却処分としていた。この余剰ガスを100%活用する目的で消化ガスを精製し、天然ガス自動車の燃料として利用する実証試験を平成16年度より開始し、平成18年4月国土交通省の新世代下水道支援事業により「こうベバイオガス活用設備」を導入し、平成20年4月よりバイオガス供給事業を開始した。

この事業では、処理施設で排出された下水汚泥を卵形の地上高さ約30mの消化タンク3槽にて発酵させ、発生した消化ガスを高圧水吸収法により二酸化炭素、硫化水素、シロキサンなどを除去しメタン濃度98%のバイオ天然ガスに精製し、都市ガス相当の発熱量と品質を有する無色・無臭のガスが抽出可能となった。シロキサンはシャンプーや化粧品などに含まれ燃焼により生じる二酸化ケイ素がボイラーやエンジンの内部に蓄積して燃焼トラブルの原因となるため、除去は必須である。バイオガスは付臭処理され、中圧ガスタンクに貯留される。現在、東灘処理場では1日紅1万㎡の消化ガスから、こうベバイオガス約6千㎡を精製し、そのうち約45%のバイオガスを場内利用、約22%のバイオガスを自動車燃料として供給。残り約33%のバイオガスはプロパン添加による熱量調整、再付臭処理し大阪ガスの導管への直接注入をしている。都市ガス導管への直接注入は、日本初である。平成24年7月からは「KOBEグリーン・スイーツプロジェクト」として、食品残さを汚泥に混ぜ、糖やデンプンの発酵により消化ガス収量を増やしている。

また、街路樹の剪定木材や六甲山の間伐材が触媒として使われている。更に「KOBE八-ベスト」として、消化汚泥槽からリンを回収している。下水道は「都市リン鉱山」とし、回収したリンを肥料として供給する実証試験を実行中である。

 本市では、下水処理場で消化ガスを採取し、処理場内にて約4割は利用されてはいるものの、6割は余剰ガスとして焼却処分されている。地球温暖化防止、化石燃料使用削減など低炭素・循環型社会に向けて、消化ガスの高品質化に取組、資源の有効利用について検討

この視察では下記の金額が公費でまかなわれました(3日間:議員1人あたり)

総額 79,330円 出所 議会費のうち旅費
内訳 交通費・宿泊費・相手先みやげ代・議員日当など

※当然のことですが、視察中の飲食代は全て議員の個人負担です。

※議員日当(3,300円×3日)の是非については、今後も課題としていきたいと考えております。