【1月11日】

アマチュア落語家・鬼怒乃家船遊さん(本名:秋山聿之さん)の告別式に参列する。享年63歳。高座でのパワフルな秋山さんの姿からは想像できないほど、晩年は持病である糖尿病との格闘の連続だった。

私が高校で落語同好会に入ってからのお付き合いだから、もう20年以上もお世話になったことになる。

全盲というハンディを超えて、彼が演じた落語の噺は380以上に及ぶ。1つのことに打ち込むことで、人間はどれほど輝きを発して生きていけるか、秋山さんから教えられたことである。

『あのねぇ…中村君、世間じゃ“バリアフリー”だなんて御大層に言うけれど、1番問題なのは俺達障がい者自身が、自分の心にバリアを張っちまうことだと思うんだよなぁ』

酒と落語と人間がとにかく大好きで、気さくな性格は誰からも愛された。

合掌…。