【7月23~24日】

明治大学公共政策大学院での勉強会の翌日、『全国若手市議会議員の会』の役員会・研修会に参加するため、愛知県豊橋市に移動。

2日間で(1)豊橋市が取り組んでいる地震・津波対策のレクチャー (2)細野豪志環境大臣による講演会 (3)豊橋市民病院視察 (4)海陽学園(蒲郡市)視察など、盛り沢山の内容だった。欲を言えば、1つ1つが極めて面白い内容だっただけに、もう少し研修時間が欲しかったところだが…。

(1)豊橋市は、東海・東南海地震において想定震度が6強と予測され、大規模な津波も懸念されている。そうした中、①周辺自治体と広域で災害対策を協議 ②民間施設とも連携した『津波避難ビル』の指定 ③市民も巻き込んで実施する図上訓練(DIG)の実施 ④自衛官OBを市職員として招へいなど、各機関を巻き込んだ対策を講じている点は、真岡市としても参考になると感じた。

(2)細野大臣の講演会は、津波で甚大な被害を受けた東北3県における今後のがれき処理についての説明が主だった。今、頭を悩ませているのは、がれきの中でも不燃物について。最大限に県内で処理をしてもなお、岩手県で90万t、宮城県で39万tの不燃物が処理できず、受け入れ先を探す課題が残るという話であった。

(3)豊橋市民病院は、病床数が836床。自治体が運営する医療機関としては全国屈指の規模といえる。驚くべきは、医師不足が全国的な課題となっている中で、同病院ではここ数年間、医師が増加傾向にあり、黒字経営が行われていること(医師の人数が安定すれば、経営も改善されるのは当然の話ですが)。元々は医師不足の課題もあったようだが、平成19年に総務省が『公立病院改革ガイドライン』を示したのを受けて、21年に『豊橋市民病院改革プラン』を策定。思い切った医師の処遇改善を行ったほか、事務的作業から医師を解放したことにより負担が軽減したことで、医師の確保がスムーズに進んだという。

(4)最後に訪れた海陽学園は、中部地区の財界人が発起人となり『中等教育のモデル校を』という理想を掲げて平成18年に開校した。全寮制で中高一貫の男子校で、現在全国各地から集まった637名の生徒が学んでいる。授業を担当する教師だけでなく、協賛企業からの出向者も生徒達の指導を担っているのが大きな特徴。教室のつくり方も面白く、生徒達は窓に背を向ける格好で授業を受ける(私のように授業中に校庭をボンヤリ眺めるようなことはできません!)。真のエリートを育成するための教育が日々行われているのだが、授業料は280万円/年と聞き、さらに驚く。
こうした学校に学んだ生徒達と、地元の子供たちが社会に出て対等に渡り合えるだけの教育環境を、それぞれの自治体で展開できるのか…。視察した我々議員に突き付けられた課題はとても大きいものだと感じた。