【10月16日】

『関東若手市議会議員の会』の第1回研修会が、千葉県鎌ケ谷市で行われた。今回のテーマは『プロスポーツチームを活用したまちづくり』と『公共施設再編計画』の2つ。

鎌ヶ谷市は、北海道日本ハムファイターズの合宿所があることで知られている。平成3年に市制施行20周年を迎えたのを機に『生涯スポーツ都市宣言』をし、その一環として2年後に『スポーツ施設誘致条例』を制定。同じ頃、日本ハムファイターズが新たな練習施設を探していたこともあり、誘致に成功した。

『スポーツ施設誘致条例』によって、チームに対する税制面からのサポートをしているだけでなく、行政の組織内で『プロスポーツを活用したまちづくり検討会』を立ち上げ、4部9課が連携して、市民のスポーツ振興、子ども達への教育効果、商工業活性化までをにらんだ事業を展開するようにしている。

また、球団と市民の交流事業も盛んに行われ、『鎌スタまつり』と呼ばれるイベントの開催や、野球教室、市内小・中学生によるパレードやブラスバンド発表などが逐次行われている(こうした取り組みはJリーグの柏レイソルに対しても同様に行っている)。

現在、真岡市もJリーグの栃木SCと連携して『真岡市民デー』の開催を行っているが、より深くチームと関わっていくのであれば、鎌ヶ谷市の取り組みは今後の参考になると思われた。

研修の2つ目は『公共施設再編計画』。今、多くの自治体にとって問題となっているのは、高度経済成長期に集中して整備した公共施設が、一斉に更新の時期を迎えているということ。これに対して取り組まれているのは、耐震化などによる施設の『長寿命化』であるが、それと同時に市民のニーズなどを再検証し、統廃合や民間への委託など『再編』を体系立てて実施することも避けて通れない課題となっている。

鎌ヶ谷市では、平成21年に『公共施設再編計画』を策定した。全国でも比較的早い取り組みと言える。行政内部に検討会議を設け、市内にある293ヶ所の公共施設を、築年数や1日あたりに利用者数などでポイント化。その上で、平成21~23年度に見直しを図る『第1次実施施設』と、当面現状維持か平成25年度以降に再検討をする『第2次実施施設』の2つに区分した。

検討会議が行政内部だけで進められていること(そのため、議会を含めた市民に対してコンセンサスが図られるのか、その点が疑問に感じました)や、第1次計画が23年度までに実施とされている中で、計画通りに進んでいない施設も多いということは課題と言える。しかし、統廃合や民間委託だけでなく、PFI(民間資本の導入)やネーミングライツ(施設命名権)など、様々な制度の活用も視野に入れて再編の検討がなされていることは、高く評価できるし、後発の自治体にとってはモデルとなる取り組みである。