【11月14~16日】

東京の日本青年館で行われた『清渓セミナー』に参加。

“地域再生”を統一テーマに、戸羽太氏(岩手県陸前高田市長)をはじめとする全国各地の市長、片山善博氏(元総務大臣、元鳥取県知事)、古川康造氏(高松丸亀町商店街振興組合理事長)など多彩な講師陣を招いて、3日間みっちりの研修内容。今回は北は宮城県から南は鹿児島県まで、97名の首長・議員などが参加した。

東日本大震災により1735名の市民が亡くなった陸前高田市の現状について戸羽市長が語ったが、復興への道のりは今なお遠いという印象を抱いた。

市民のために小売店を誘致しようとすると『農地だった場所に建てることはまかりならん』と規制される…。ガソリンが地元に届いたら『これは経産省から支給されたものなので、自衛官の手を借りて給油をするな』と横やりが入る等々…。復興が遅れている原因を『1000年に1度の問題を、通常のルールで処理しようとしている』と語る戸羽市長の言葉は極めて重い。

また、このほかにセミナーでは香川県高松市の丸亀町商店街を再生させた取り組みについても、同商店街振興組合で理事長を務める古川氏から紹介された。『中心部に定住者を増やす』いわゆるコンパクトシティの発想で、打ちだした数々のアイデアが紹介され、聞いている我々も目からうろこが落ちる思いだった。

一方で、中山間地域の活性化(コンパクトシティとは真逆の発想)に挑んでいる、澤崎義敬氏(富山県魚津市長)、伊藤康志氏(宮城県大崎市長)、大西倉雄氏(山口県長門市長)のお三方からの意見も聞けたことは『コンパクトシティか?農村部をも巻き込んだ均衡のとれた発展か?』という、それぞれの地域の将来像を考える上で参考となる点がとても多かった。

同じ課題について全く異なる意見を持つ人達を、講師として同時に呼んでしまうところは、清渓セミナーの魅力の1つかも知れない。