【2月9日】

010私もメンバーとして名を連ねている真岡青年会議所人間力向上委員会の担当例会『体験!尊徳塾』に参加した。

今年度、人間力向上委員会は、右肩上がりの時代を終えて明日への希望をなかなか見出すことが難しい現代社会の中で、時代の転換期を懸命に生きた先人たちに学ぶということを方針に掲げて事業を展開している。今回は二宮尊徳翁について学ぼうと、ゆかりの地である桜町陣屋跡が会場となった。

012メインフォーラムでは、尊徳翁の子孫にあたる中桐万理子さんが講師をつとめられた。

尊徳翁が活躍した江戸時代末期は、バブル崩壊のような状態に加えて自然災害も度々起こり、まさに現在の日本のような状態だった。過去の価値観が崩れ、マニュアルや綺麗事が通用しない中で、尊徳翁が重要視したのは理論よりも実践だったという。

また、桜町(現在の真岡市の一部)での取り組みを手始めに、600もの農村を再建した尊徳翁であるが、彼が人間の生き方として理想としたのは『水車』(水車は半分が水の流れに従い、半分が逆らって動いている)の姿だったという話がとても印象に残った。つまり『従う→知る、見る、受け入れる』ということをして初めて、『逆らう→対策を考える、工夫する、実践する』というエネルギーを発揮できるということである。我々は、とかく逆らう方だけに力を注ぎがちになる。しかし、まずは現状を受け入れる、今置かれている状況について『生かされている』という感謝の念を持つことこそ大切なのだと教えられ、目からウロコが落ちる思いだった。

『体験!尊徳塾』では、このほかに所縁の場所を訪ね歩くウォーキングツアーなど体験型の企画も用意された。特に、草鞋づくりや薪を背負って記念写真を撮影するコーナーは、親子連れに人気を博していた。

この日、200名を超える方々がイベントにご参加いただいたが、こうした取り組みが1つのきっかけとなって、尊徳翁の功績についてもっと地元住民の関心が寄せられればと願うばかり。

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