【12月6日】

質疑・一般質問の1日目。この日は午後から議長席に着く。
相変わらず喉が痛く、時折口に水を含みながらの議事進行。
ちなみにどうでもいい話だが、議長がトイレに行きたくなった場合は、立場上勝手に退席することはできず、一旦『暫時休憩』を宣告し、議事をストップさせる必要があるのだとか。したがって、水分の摂取にも注意が必要なのである(本当にどうでもいい話でスミマセン…)。
さて、この日最も頭を悩ませたのは、ある議員の問題発言だった。質問の趣旨から脱線するような形で、発言中に議会事務局の批判を繰り返したのだ。
少し詳しく述べると、当該議員が質問していたのは議会のインターネット中継について。『執行部は予算措置をする考えはあるのか』という内容だった。
正直なところ、議会全体としても結論までに至っていない問題であり、その段階で市長に予算措置を迫るのは、いささかお門違いとも言える。
この件について、議会事務局でも『質問として成立しないのでは…』という進言はしたらしいが、当該議員はこの点を『事務局に発言を止められた』と受け取ったらしい。いずれにしても質問の趣旨とは明らかにかけ離れている。
その場で発言の修正・撤回を求めることもできたであろうが、私はあえて『仮に事務局が発言の差し止めを求めたのであれば、議員活動の自由に関わる重大な問題なので、後ほど事実を調査する』と申し上げた。
実を言うと私自身も過去に、一般質問で行政の対応を強く批判したところ『あれは言い過ぎだから発言は取り消せ』と、当時の議長に言われた経験(取り消しませんでしたが)がある。実体験として、議員の発言を軽々に取り消した場合、それ自体が長い目で見た時、議員の発言の自由性を奪う危険性を孕んでいるという想いを抱いている。
本会議終了後、直ちに会派代表者会議と議会運営委員会を開き、関係者から事情を聴いた上で『事実とは異なるため、発言を取り消し』という結論に至った(ちなみに、結論に至るまで3回の会議を開いていただきました)。
事情聴取をされるほど、副議長に疑われた格好になった議会事務局の職員からすれば、内心面白くなかっただろうが、中立性を保つためにはこうするしかなかったと思っている。仮に今後もこうした問題が発生した場合は、周囲があきれるほど慎重な対応をとっていきたい。
どのような内容の発言であっても、市民の代表たる議員が議場で発する言葉は、それだけ重いものだと考えている。

中村かずひこ通信60号