新世紀・公明クラブ 
 建設常任委員会行政視察 


7月4日〜6日にかけて、建設常任委員会では、
青森県三沢市と北海道森町へ行政視察へ赴きました。
@まちづくり交付金
A道の駅建設事業
の2つがテーマでした。



 今回の視察では、下記の金額が公費でまかなわれました。
(3日間:議員一人あたり)   . 

総額 96,170 出所 議会費のうち旅費
内訳  交通費、宿泊費、相手先みやげ代、議員日当など
※ 当然のことですが、視察中の飲食代は、全て議員の自費負担です。
※議員日当(3,300円×3日)の是非については今後も課題としていきたいと
考えております。



なお、視察の詳しい所見については、以下をご覧ください。




1.青森県三沢市(まちづくり交付金)

〈所見〉
 青森県三沢市は人口約4万4,000人の市であり、国内最北端の米軍基地を有することで知られている。基地正面ゲートとJR三沢駅を結ぶ約1kmの商店街は、かつて同市内で最も賑わいを見せていた。しかし、時代の流れと共に、個人商店そのものの魅力が低下したことや、郊外に進出した大型店の影響等により、衰退の一途をたどってきた。実際に商店街を歩いてみると、日中でも人通りはまばらで、シャッターが下ろされている店舗が数多く見られた。
 そうした中、市・商工会・地元商店街が一体となり、商店街の再生を図ろうとしている取り組みが、平成20年7月の開業を予定している「アメリカ村建設事業」である。商店街の区画整理事業と同時並行で、各商店をアメリカの街並みをイメージした建物に立て直すことにより、地域の特色を全面に打ち出した商店街整備を計画している。対象となる地域は基地に最も近い2商店街の約4.8haの部分で、総事業費約50億円のうち4割については、国土交通省の「まちづくり交付金」を充てる。
 都市景観の整備というハード面から商店街の再生を図ろうとする取り組みは、これまで全国的に注目された大分県豊後高田市等の手法に極めて類似している。したがって、今後はそれらの自治体同様に「景観を整備した商店街で、各商店がどのような商売をしていくか」というソフト面の課題が出てくるように思われる。特に今回視察した三沢市の取り組みは、これまでの商店街再生事業と異なり、外国の街並みをイメージした景観に作り替えるという特殊性がある。同市ではアメリカの飲食や衣料の大手チェーン店を商店街の中に誘致する構想を持っているようであるが、それだけではなく既存の商店でも、事業内容を根本から見直す等の努力が必要になるのではなかろうか。
 真岡市でも長年にわたり、商店街における区画整理事業の是非が議論されてきたが、そうしたハード面の取り組みだけで商店街の活性化を図れる訳ではないということは、私たちも肝に銘じておくべきである。
 今回の三沢市視察で、特筆すべき部分として挙げたいのは次の2点である。
@商店主たちの取り組み
 「アメリカ村建設事業」の構想は、もともと80年代後半から商工会青年部内で盛んに議論されてものである。そうした経緯から、区画整理事業に同意を取り付ける仕事についても、商店主の有志たちが奔走してきた。さらに、対象地区となった2つの商店街で「まちづくり委員会」を発足させ、平成12年から現在までで、延べ450回に及ぶ協議や勉強会が行われている。
A行政の支援
 商店街活性化にかける行政の熱意にも並々ならぬものを感じる。まず、平成11年度から企画部企画課内に「活性化推進室」を設置したのを手始めに、平成15年度には名称を「アメリカ村推進課」と改め、建設部内の課に昇格させた。また、前述の「まちづくり委員会」には、毎回市の職員もオブザーバーとして参加しているとのことである。
 これに対して真岡市の商店街活性化策は「民間主導か、行政主導か」という入り口部分の議論で滞ってしまい、なかなかその先に進めていないようにも映る。三沢市における民間・行政双方の姿勢は、今後大いに参考としなければならないと感じた。


2.北海道森町(道の駅建設事業)

 北海道森町は、函館市から北へ車で1時間の所に位置する、人口約1万9千人の町である。
 今回の視察目的であった道の駅「YOU・遊・もり」は、平成元年に森町の開基130周年を記念し、49の個人・団体の出資による「森町物産センター」としてオープンした。その後、平成7年から道の駅に変更している。民間が建てた既存の施設を道の駅として活用するのは珍しいケースのようにも思える。これについて町の担当者によれば、「各都道府県ごとに道の駅の協議会が設置されており、情報ネットワークが活用できるメリットがあった」「観光客の中には“道の駅ファン”という存在があり、そうした層も取り込みたかった」と
いった思惑があったようである。
 現在、道の駅「YOU・遊・もり」の来場者は年間18万人で、これは北海道内に92ある道の駅の中では2番目に多い数字となっている。これについては、国道5号線沿いにあるのに加えて、「YOU・遊・もり」に隣接している「オニウシ公園」が桜の名所として知られており立地に恵まれていること。さらに、駅弁で全国的に知名度の高い「いかめし」に代表されるように、同町の特産物である海産物がブランド化していること等が要因として考えられる。
 しかし、その一方で「YOU・遊・もり」の来場者18万人のうち、買い物をしたのは1/3の6万人(レジ通過者数の統計)、売上高も1億円程度にとどまっている。これは、道の駅とは観光客の休憩ポイントの要素が強く、観光誘客の起爆剤を目指すものとは一線を画さなければならないことを、如実に物語っているように思えた。
 また、森町の担当者に、今後道の駅を整備する自治体に対して何かアドバイスはないか聞いたところ、「コンセプトを明確に打ち出し、他の道の駅との差別化を図る必要が出てくると思われる」との指摘を受けた。
 真岡市でもこれまで、「道の駅」の整備について議論を重ねてきた訳であるが、既に周辺の下妻、二宮、茂木、芳賀等に道の駅が集中している現状にある。仮に実現させようとするならば、今述べたような先進地の課題やアドバイスを十分に考慮しつつ、慎重に検討されるよう要望したい。





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