【3月17日】

岩手県陸前高田市の戸羽太市長が著した『被災地の本当の話をしよう』を読む。

戸羽太市長は、津波の被害で奥様を亡くされ、その悲しみとも闘いながら復旧・復興に挑んでいることは有名な話。

津波が襲ってくる前後の悲惨な状況。絶望に打ちひしがれながらも復旧に向けて立ち上がろうとする情熱。前例や縦割りの組織にとらわれて中々動き出さない国や県への苛立ち。そして妻を失った夫としての葛藤などが生々しく記されており、地方自治に関わる者のはしくれとして、読んでいて胸が締め付けられた。

被災前に策定した『防災計画』などがなぜ機能しなかったのか、その様子も窺い知ることができる貴重な資料でもあり(今後行われるであろう訓練などにも役立つ話が多い)、今回の震災で被害を受けたか否かに関わらず、行政、議会の関係者には読んでいただきたい一冊である。