【3月12日】

この日は、理由もなく朝4時前に目が覚めてしまった。隣の布団では、妻が気持ち良さそうに寝息を立てている。

間もなく『当たり前のような朝』が穏やかに始まろうとしている。

4年前の同じ日は、前日に発生した大地震によって家が壊れ、余震に怯えながら朝を迎えた。それまで当たり前に存在していた街の風景が壊されてしまった状況を目の当たりにして、『当たり前のことなど何一つない』ということを思い知らされた。

しかし、4年という月日が経過した今、我が身を振り返ってみると、その時に得たはず教訓が少しずつ薄らいでいるのではないかと思うことがある。

それは、危機管理や防災意識といったものはもちろんのこと、家族をはじめ周囲の人々へに対する感謝の気持ち、今自分はあくまでも生かされているのだという想いも含め、薄らぎつつあることがとても怖い。

恐怖と無力感の中で迎えた『東日本大震災の翌朝』から4年。

『当たり前のような朝』を迎えることができたことに感謝をしながら、今日も頑張って生きていこう。