近況報告

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【7月3日~5日】

真岡市議会の産業建設常任委員会が、静岡県富士市と愛知県犬山市にて行政視察を行った。
今回のテーマは『産業支援センターの取り組み』と『観光客誘致の推進』だった。
(富士市)
富士市では産業支援センター『f-Biz』を視察。同センターは、この地域における創業支援、産業支援を目的に平成20年にオープンした。現在、国が各都道府県に整備を進めている『中小企業よろず支援拠点』は、この『f-Biz』がモデルと言われている。
今回の視察では幸いなことに、センター長を務める小出宗昭氏に直接お話を伺うことができた。小出氏は“創業・事業・産業支援のカリスマ”と呼ばれ、全国でもその名が知られている。
このセンターは『結果を出す』ということにこだわっていることが、全国的にも高い評価を受けている大きな理由だろう。『f-Biz』の年間相談件数は4000件以上に及び、そのうち7割が売り上げを向上させている。時には、廃業の相談に来た事業所を再生させたこともあったという。

小出氏は、公的機関が取り組む創業・産業支援が失敗する理由として『目標設定がない』、『責任の所在が不明確』、『相手側のニーズを汲み取った運営をしていない』といったことを挙げ、それらを改善するためには、産業支援するための適任者を確保することが何よりも重要と語った。
今回の視察では、小出氏のアドバイスを受けながら、産業支援に取り組んでいる全国各地の自治体も紹介された。
遅ればせながら、真岡市でもようやく起業家支援について本格的に動き始めるようになった。しかし、富士市をはじめとする先進地は、私達のはるか先を走っているということを認識した上で、相当なスピード感(やるべきことが本当に山ほどあります)をもって取り組んでいかねばならないと痛感した。

(犬山市)
犬山市は、国宝犬山城をはじめとする観光資源に恵まれた地域である。
しかし、犬山城の入場者数を見ると、平成15年に約19万人となり、ピーク時の4割程度にまで落ち込んでいた。
そうした中、名古屋鉄道とタイアップした『犬山集中大規模観光宣伝事業』を、平成19年度から実施。名古屋鉄道沿線での積極的なPR活動の効果もあってか、同市への観光客数はそれ以降“V字回復”を遂げた。
犬山城の来場者数を見ても、平成26年~28年の3年間はこれまでの記録を毎年更新し、28年は約54万3千人という状況となっている。
こうして見てくると、名古屋鉄道という東海地域を代表する鉄道会社の力だけが、注目されがちになる。しかし、仮にそうであれば、同鉄道の沿線各自治体において、同様の効果が生まれていなくてはおかしい。
犬山市がこの事業の恩恵を特に受けた背景には、名古屋鉄道サイドに頼りきるのではなく、同市の観光協会などが積極的にイベントを企画(郷土料理にスポットを当てた“串キング”など)し続けていったことが大きいように思えた。

真岡市を含む栃木県内の自治体でも、来年4月から6月までJRと連携した『ディスティネーションキャンペーン』が実施されるが、どこまで真岡市側が『提案力』を発揮することができるか。それが成功のカギを握っているのではないだろうか。

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【岐阜県にて日帰り研修】

5月13日(月)、岐阜県の岐阜市と多治見市で行われた「全国若手市議会議員の会OB会」の研修に参加してきました。

 

今回の研修内容は、
(1)こどもサポート総合センターとエールぎふ(岐阜市子ども・若者総合支援センター)について
(2)自動運転バスの5年間の試行運行について
(3)NPO法人「ママズカフェ」の取り組みについて

 

岐阜市では、昨年11月から自動運転バスの運行が5年間にわたって行われています。自動運転バスを走らせている自治体は少なくありませんが、現在公道を使って運行しているのは全国で岐阜市を含めて9ヶ所。

 

岐阜市ではこの半年間で、2万人以上の人たちが自動運転バスに乗車したとのことです。

 

私たちもこの日の研修で、岐阜市役所から岐阜駅までの区間、自動運転バスに乗せていただきました。最高速度が30km/h程度であるため、周囲の自動車の進行を妨げてしまう光景も見られ、そういった点がこれからの課題かも知れません。しかし、専用の通行レーンを設けるといった取り組みを進めると、さらに可能性が広がるのではないかと感じました。

 

人口減少にともない、運転手など担い手の確保が大きな課題になりつつある中、公共交通の持続可能性を高めるためにも、自動運転バスは1つの切り札になっていくものと思われます。

 

また、この日は岐阜市が児童虐待の防止と早期発見・対策のために、令和4年度からスタートさせた「こどもサポート総合センター」(市教委、県警、児相が同じフロアで連携)、さらに多治見市では子育て世代を対象としたカフェの運営や起業支援を行っているNPO法人「ママズカフェ」(平成13年からスタートさせたという全国でも先駆けの組織)の取り組みについても研修を受けてきました。

 

前日に地元での行事が、そして翌日には市議会の会議があったため、この日のみの研修参加となってしまいタイトなスケジュールでしたが、非常に多くの収穫がありました。

 

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