【10月24日】
現在、私が代表を務めている会派『もおか新時代』では、議員個々の政策立案能力向上を目指して、月1回のペースで勉強会を続けている。
この日は、まず午前中に、旧長沼北小学校の跡地を活用して、この10月にオープンしたばかりの障害福祉サービス事業所『そうそう長沼』を視察。
この施設は、真岡市内に4つの福祉施設を開設している社会福祉法人『飛山の里福祉会』が運営をしている。
学校の教室という明確に分割された空間を使いながら、利用者1人1人の障害の程度に応じたキメ細やかなサービスを提供している様子を見ることができた。
その一方で、開発許可を受けるまでに実に長い期間を要する現状も垣間見えた。
今後、廃校となった4つの小学校(中村東小学校、中村南学校、山前南小学校、東沼小学校)の活用を進めていく訳だが、許可を得るまでのプロセスの簡略化、さらには事務手続きや費用面での支援などは、行政も考えなければならない課題(これらは市だけでなく国や県の課題でもありますが…)であると感じた。
『そうそう長沼』の視察の後、午後からは『芳賀広域行政事務組合』を訪れ、火葬場やし尿処理施設の整備計画について職員の方々から説明を受ける。
いずれの施設も老朽化が著しく、速やかな更新が求められている。
今回の説明では、し尿処理施設よりも火葬場の方を優先的に整備して行く方針であることなどを聞くことができた。
【10月23日】
この日は、市議会の会派代表者会議、議会運営委員会、そして議員協議会などの会議が行われた。
会議の中では、先頃発生した台風19号における真岡市の対応や被害状況について説明があった。また、今回被害の大きかった自治体に対して、真岡市議会として義援金を出すことなどが決まった。
これらの会議の後、総務常任委員会のメンバーは、10月28日(月)に予定されている『議会報告会・意見交換会』に向けて勉強会を行った。
真岡市議会の『議会報告会・意見交換会』は、昨年に続いて2回目の開催。今回は、各常任委員会に関係するテーマを設定し、市民の皆さんとの意見交換を行う。総務常任委員会では『公共交通』と『防犯・防災』の2テーマ。
この勉強会では、担当課の職員から各テーマについて説明を受け、現状の把握と、委員会メンバー間の情報共有を図った(市民の皆さんから質問を受けた際、いい加減な対応はできませんので…)。ぜひとも、当日は多くの方々にご参加いただきたいと思う。
【10月20日】
八條地区で行われた敬老会にお邪魔をする。
この地区には妻の実家があり、そうしたご縁から毎年招待され、私も落語を披露させていただいている。
今回は持ちネタの1つである『風呂敷』を披露した。
【10月17日~18日】
長野県佐久市で行われた『全国若手市議会議員の会OB会』の研修会に参加。
同市も台風19号の被害を受けた自治体の1つであり、開催そのものも危ぶまれたが、地元の小林貴幸市議などのご尽力により、無事に2日間の研修を行うことができた。
今回の研修では、まず初日に佐久市が長年にわたって取り組んできた『健康長寿のまちづくり』などをテーマとして、栁田清二・佐久市長や、佐久市役所の元職員である坂戸千代子氏(佐久大学客員講師)などのお話を伺った。
また、2日目には小林議員などに説明を受けながら、台風19号の被災現場を視察した。
佐久市は、千曲川の流域ということもあり、河川の氾濫、さらには護岸の崩落、川沿いの住宅が流されるなどの被害を受けた。
この災害により、お亡くなりになった市民の方もおり、河川対策の重要性(特に、佐久市の被災状況を見ると、護岸対策が十分でなかった場所の被害が著しいように感じました)と、災害発生前後における情報伝達の難しさを改めて痛感した。
【10月12日】
台風19号の被害が、全国各地に及ぶ…。
上陸前の早い段階から警戒が呼びかけられてきたが、予想をはるかに超える被害の大きさに愕然とするばかり。
栃木県内で4名の方々がお亡くなりになったのをはじめ、広いエリアで甚大な被害を受けた。
真岡市では、11日から自主避難所が開設されるなど、早めの対策が進められた(最終的には9ヶ所の自主避難所に371名の市民が避難)。昼夜を問わず対応にあたった行政関係者や消防団に心から感謝をしたい。
市内の被害状況は、住家で1件の床下浸水、2件の一部損壊があったと報告されている。農作物に及ぼした影響を把握するには、もう少し時間がかかるだろうが、県内他市町の被害状況を考えると、このレベルの被害で済んだことに安堵の思いを強くする。
ただし、ホッと胸をなでおろすだけでなく『真岡市がなぜこの程度の被害で済んだのか?』、そして『今後改善していかねばならない課題は?』ということについて、冷静に検証していく必要があると思う。
【10月8日】
『栃木県市議会議長会』の主催による研修会が、矢板市内で行われた。
この研修会は、各市持ち回りで毎年行われるもの。
今回の講師は、山梨学院大学の江藤俊昭教授で『地方議会の役割とこれからの議会改革について』と題して講演を行った。
江藤教授は、これまでも地方議会の改革について様々な提言を行ってきた方で、昨年の11月に宇都宮市で行われた『全国市議会議長会研究フォーラム』でもコーディネーターを務められた。
江藤教授は、議会は『住民自治の根幹』であり、地方議員のなり手不足に関して、報酬や定数の問題を現職議員だけの問題ではなく、市民にとって『立候補しやすい条件とは』という視点で考えるべきとの見解を示した。
その一方で、近年の議会改革は『第2ステージ』に移行しており、議会として政策立案能力の向上が求められていることを指摘。それに加え、いかに住民に開かれた場で、論点を明確にしつつ、世論をも形成するような議論を議員1人1人がしていくかが重要であると述べられた。