近況報告

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【10月25日~26日】

『関東若手市議会議員の会』の役員会と公式研修が、那須塩原市と鹿沼市を会場に開催された。
スケジュールは以下の通り。

25日
 10:30~11:30 関東役員会
 13:30~15:00 研修① 那須塩原市の観光の取り組みについて

 15:10~16:40 研修② 那須塩原市のシティプロモーションについて
26日
 10:00~11:50 研修③ 児童の習熟度を上げる取り組みについて
    (鹿沼市立みなみ小学校)
 13:30~15:00 研修④ 施設リノベーションと商店街再生について

 

『関東若手市議会議員の会』の公式研修が栃木県内で行われるのは、昨年の1月以来。

私自身、那須塩原市の地域ブランドを高める取り組みや、鹿沼市において風間教司さんなどが中心となって取り組んでいる中心市街地再生についてお話を伺えたことは大いに刺激となった。

共通して言えることは、その事業を進めている部門だけで自己完結することなく、周辺の人々(那須塩原市の場合は市役所内の他部署の職員や民間企業出身者、鹿沼市の場合は既存企業の若手経営者など)を上手に巻き込んでいる点が挙げられるように思われた。

また、今回の研修で最も強く印象に残ったのは、鹿沼市立みなみ小学校における取り組みだった。

同校は様々な課題を抱えながら、学校再生に取り組んできたことが全国の教育関係者から注目を浴びているということだったのだが、農村部にあるのどかな学校(全校児童は約180名)の様子を眺めていると、一体何の課題を抱えていたのかさえ理解に苦しんだ。

ただし、説明を受けていくうちに、同校周辺の地域は市営住宅や養護施設などが集中し、複雑な家庭環境であるのに加え、外国籍の児童や発達障害の傾向を示す児童などが多く在籍していることが分かった。

同校が学校再生に挑み始めたのは10年ほど前から。

『1人1人の教育的ニーズに応じたキメ細やかな指導』を目標として掲げ、知能検査である『WISC-Ⅳ』を活用した教育アセスメントの導入、児童の習熟度別に分かれての指導、さらには『多層指導もでるMIM』を導入するなど、いいと思えたものは積極的に取り入れ、見直すべき点は柔軟に対応するという姿勢で、子ども達の指導にあたってきた。

同校が特に力を入れてきたのは、児童の『言葉の力』を高めること。そのことで、授業の理解度を高め、児童間のコミュニケーションを円滑にすることで、暴力行為などが減少し、その結果、学校全体の再生が徐々に図られてきた。

この問題は、たまたま同校で色濃く表れてきただけに過ぎない。全国のほぼ全ての学校が共通に抱えている課題である。当該児童の比率が相対的に低いマンモス校などにおいては(個々の児童が抱えている課題は変わらないものの)対策が遅れていることは、我々も見逃してはならない。

今後、栃木県内の若手議員の勉強会では、みなみ小学校において学校再生に取り組みはじめた当時の校長先生にお話を伺うなどして、この問題について一層の理解を深めていきたいと考えている。

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【岐阜県にて日帰り研修】

5月13日(月)、岐阜県の岐阜市と多治見市で行われた「全国若手市議会議員の会OB会」の研修に参加してきました。

 

今回の研修内容は、
(1)こどもサポート総合センターとエールぎふ(岐阜市子ども・若者総合支援センター)について
(2)自動運転バスの5年間の試行運行について
(3)NPO法人「ママズカフェ」の取り組みについて

 

岐阜市では、昨年11月から自動運転バスの運行が5年間にわたって行われています。自動運転バスを走らせている自治体は少なくありませんが、現在公道を使って運行しているのは全国で岐阜市を含めて9ヶ所。

 

岐阜市ではこの半年間で、2万人以上の人たちが自動運転バスに乗車したとのことです。

 

私たちもこの日の研修で、岐阜市役所から岐阜駅までの区間、自動運転バスに乗せていただきました。最高速度が30km/h程度であるため、周囲の自動車の進行を妨げてしまう光景も見られ、そういった点がこれからの課題かも知れません。しかし、専用の通行レーンを設けるといった取り組みを進めると、さらに可能性が広がるのではないかと感じました。

 

人口減少にともない、運転手など担い手の確保が大きな課題になりつつある中、公共交通の持続可能性を高めるためにも、自動運転バスは1つの切り札になっていくものと思われます。

 

また、この日は岐阜市が児童虐待の防止と早期発見・対策のために、令和4年度からスタートさせた「こどもサポート総合センター」(市教委、県警、児相が同じフロアで連携)、さらに多治見市では子育て世代を対象としたカフェの運営や起業支援を行っているNPO法人「ママズカフェ」(平成13年からスタートさせたという全国でも先駆けの組織)の取り組みについても研修を受けてきました。

 

前日に地元での行事が、そして翌日には市議会の会議があったため、この日のみの研修参加となってしまいタイトなスケジュールでしたが、非常に多くの収穫がありました。

 

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