【9月23日】
2016/09/23
- 近況報告・お知らせ
今回の定例議会では、施行部から提出された平成27年度一般会計決算の認定をはじめとする18議案がいずれも可決された。
その中で、民生文教常任委員会でも各メンバーから疑問点が指摘された『まちかど美術館』の整備費について、私は反対の立場から討論をさせていただいた(反対討論の内容は%e5%8f%8d%e5%af%be%e8%a8%8e%e8%ab%96%ef%bc%88%e3%81%be%e3%81%a1%e3%81%8b%e3%81%a9%e7%be%8e%e8%a1%93%e9%a4%a8%ef%bc%89)。
この『まちかど美術館』は、真岡市を訪れる観光客の回遊性を高めることを目的として、中心市街地の空き店舗を活用する計画となっている。
しかし、公費を約1500万円も用いて整備されることを考えれば、これは『観光施設』である前に『公共施設』として考えなくてはならない。
足腰に不安のある高齢者、車椅子を必要とする障がい者、そしてベビーカーを使用している子育て世代などは、この施設を使うことが困難である。市民の血税を使って整備する施設であるのに、当初から排除される市民が存在するという事態はあってはならない。
また、この空き店舗の階段の幅はわずか85cmしかなく、災害発生時の避難経路に不安がある。加えて、作品の搬入・搬出も困難で、作品破損を原因としたトラブルも起こりやすいであろう。
なぜ、このように課題が山積しているにも関わらず、議案として議会に提出されたのか?もっと、場所の選定などに時間をかけてもよかったのではないか?
市議会議員を14年務めているが、閉会日まで議論を重ねてもなお、ここまで首をかしげた議案に出くわしたのは初めてである。
結局、賛成多数(賛成15、反対5)により可決してしまったことが甚だ残念でならないが、開設した後で市民から様々なご指摘・ご批判を受けることも十分に予想される。私も厳しい目でチェックをしていかなければならないと思っている。