近況報告

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【11月8~10日】

所属会派の『真政クラブ・公明』視察研修で大阪府寝屋川市と和泉市に赴く。今回のテーマは①小学校の跡地利用と、②ふるさと観光推進事業だった。
(寝屋川市)
統廃合された学校の跡地利用は、真岡市でも旧・長沼北小学校、さらに今年度いっぱいで廃校となるコンピュータ・カレッジについて活用が決まっておらず、大きな課題となっている。
512 015そうした中、寝屋川市では平成16年度いっぱいで廃校になった『池の里小学校』の校舎を活用し、市民交流センターとしてリニューアルオープンさせている。
センター内は、地域の総合型スポーツクラブの拠点や各種団体が活動するスペース(団体活動室、多目的室)などが整備されている。
そのほか、自然資料室や埋蔵文化財の資料館が設けられており、自然保護や歴史調査の団体の活動拠点ともなっている。センター内では発掘された文化財の修復作業なども行われていた。
真岡市では、旧・物部小学校高田分校がそうした位置づけになっているが、市民の利用頻度は、今回の池の里地区の方がはるかに高いように思えた。ちょうど視察した時間帯、多目的室では囲碁を楽しむ40名近くの年配の男性が集まっていた。そうした要因には、市の職員が常駐していることが挙げられる。寝屋川市では『文化・スポーツ振興課』の機能を、丸ごと市民交流センターに移転するという思い切った施策をとったことが大きいと思われる。
また、今回の視察で誰もが驚いたのは、池の里小学校が廃校になった理由。『小中一貫教育を進めるため、1中学校に2小学校というスタイルを徹底させた』ようで、各中学校区とも“3校目”の小学校を廃校したとのこと。池の里小学校は、なんと廃校した時点でも500名近くの児童が通っていたらしい。これは面積が狭く(約25k㎡)、隣の小学校に通うのも決して困難でない市だからこそできる芸当だとは思うが…。
『それで…小中一貫教育ではどんなカリキュラムをやっているのですか?』『それは…担当課が違うので分かりません』分からぬことは後日調べれば良いことだが、う~ん。。。行政改革で吠えまくっているアノ府知事の気持ちが何となく分かるような…。
(和泉市)
512 010和泉市は、工業団地が整備されているのに加えて、大阪市や堺市のベッドタウンとしても発展し、現在では大阪府内で唯一人口増となっている地域である。
郊外型の大型スーパーなどが林立するようになり、結果として中心部の商店街が衰退(商店会数がピーク期に16あったものが9にまで減少)に追い込まれている。
そうした中、平成12年度から『ふるさと観光推進事業』をスタートさせた。事業内容としては、商店街での売り出し期間に大抽選会を実施し、商品として市内バスツアーを組み込んでいる。
市内にある文化財や観光資源を再発見するという、どちらかと言えば“生涯学習系”の取り組みと、商店街の活性化策を組み合わせた点は非常にユニークである。
ツアーに参加できる当選者は、毎回700人用意されているとのことであり、50~70代を中心に市民にも人気があるという。この事業の経済効果について市当局では『2億5,000万円程度』と見ている。
ちなみに、バスツアーにはボランティアの観光ガイドがつき、地元の飲食店で作られた弁当も用意される(2,500円程度というから相当豪華だと思われる)ということで、文字通り市を挙げて取り組んでいる観光事業と言える。
視察前に、今回のコースを決めた議員から『商店街の抽選会で市内バスツアーを景品で出して、人気のある市があるんだってさ!』と聞かせれ、正直なところ『本当かよ?』と疑っていたが、これは意外に面白そう。
『真岡市の観光事業』というと、とかく『いかにして市外のお客様を呼び込むか』ということばかりに目が行きがちになるが、まずは我々真岡市民が地元の魅力をどう感じるか、そのきっかけ作りとしてこうした事業は参考になるように思われた。

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【岐阜県にて日帰り研修】

5月13日(月)、岐阜県の岐阜市と多治見市で行われた「全国若手市議会議員の会OB会」の研修に参加してきました。

 

今回の研修内容は、
(1)こどもサポート総合センターとエールぎふ(岐阜市子ども・若者総合支援センター)について
(2)自動運転バスの5年間の試行運行について
(3)NPO法人「ママズカフェ」の取り組みについて

 

岐阜市では、昨年11月から自動運転バスの運行が5年間にわたって行われています。自動運転バスを走らせている自治体は少なくありませんが、現在公道を使って運行しているのは全国で岐阜市を含めて9ヶ所。

 

岐阜市ではこの半年間で、2万人以上の人たちが自動運転バスに乗車したとのことです。

 

私たちもこの日の研修で、岐阜市役所から岐阜駅までの区間、自動運転バスに乗せていただきました。最高速度が30km/h程度であるため、周囲の自動車の進行を妨げてしまう光景も見られ、そういった点がこれからの課題かも知れません。しかし、専用の通行レーンを設けるといった取り組みを進めると、さらに可能性が広がるのではないかと感じました。

 

人口減少にともない、運転手など担い手の確保が大きな課題になりつつある中、公共交通の持続可能性を高めるためにも、自動運転バスは1つの切り札になっていくものと思われます。

 

また、この日は岐阜市が児童虐待の防止と早期発見・対策のために、令和4年度からスタートさせた「こどもサポート総合センター」(市教委、県警、児相が同じフロアで連携)、さらに多治見市では子育て世代を対象としたカフェの運営や起業支援を行っているNPO法人「ママズカフェ」(平成13年からスタートさせたという全国でも先駆けの組織)の取り組みについても研修を受けてきました。

 

前日に地元での行事が、そして翌日には市議会の会議があったため、この日のみの研修参加となってしまいタイトなスケジュールでしたが、非常に多くの収穫がありました。

 

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