近況報告

NEWS

【2月16日】

(AM)

この日は午前中に、真岡市の適応指導教室『ライブリー教室』が開催している作品展にお邪魔をする。

現在、この教室には不登校となっている10数名の生徒達が通級している。

作品展では、生徒達による絵画、書道、編み物などが展示されていたほか、昨年4月からこの1年間の教室での活動が紹介されていた。

学校という空間には馴染めなかったかも知れないが、それでも精一杯頑張ってきた、そうした生徒達の想いが伝わってくる。

恥ずかしそうにしながらも、明るい表情で私達来訪者に案内をしてくれる様子を見ていると、こちらも温かい気持ちになる。

(PM)

『ライブリー教室』の作品展の後、高根沢町に移動。県内の若手議員による政策研究会『野嵐会』の勉強会が行われた。

この日のテーマは『住民と行政による“協働”のあり方』。NPOと連携して運営されている『エコ・ハウスたかねざわ』と『フリースペースひよこの家』を視察する。

『エコハウスたかねざわ』では、施設の運営に携わっているNPO職員の増田茂さんから説明を受けた。何よりも印象的だったのは、増田さんが何とも楽しそうに我々に語りかけてくること。

自分の経験として、増田さんのように行政との橋渡しを担っている立場の方は『今まで行政がいかに無理解だったか』話をされるケースが多いのだが…。これまでも高根沢町は、協働のまちづくりを進めるにあたって、住民と行政の連携がうまくいっていることは知られていたが、それを物語るような光景だった。

増田さんによれば、当初は高根沢町でもうまく連携できず、悩むことが多かったらしい。しかし、少しずつ行政と話し合う時間をお互いがとるように心掛けたことで、今日の良好な関係が築けたとのこと。

真岡市としても協働の“第2ステージ”に向けて何をやるべきか、教えられたような気がした。

その後出向いた『フリースペースひよこの家』は、不登校の子ども達を対象とした施設。県内では唯一、公立のフリースクール(学校復帰を前提としていない施設)として知られる。午前中に真岡市内で『ライブリー教室』の作品展を見たこともあり、図らずも双方を比較しながらの視察となった。

高根沢町では当初、町の公民館の中に適応指導教室を開設していたが、通級する子ども達がほとんどなかったた。そこで、不登校の子ども達と向き合ってきたNPOの関係者から意見を聞きながら、現在の『ひよこの家』を平成15年9月に開設している。

『学校のにおいがしない場所』を目指して、町の郊外にあった古民家を改築して運営されている。そのため、子ども達は気軽に立ち寄ることができるようになったようだ。

『町の中心部から離れていて通級には不便なのでは…』『周辺に運動場や図書館などの公共施設があった方が活動の幅が広がるのでは…』という疑問(『ライブリー教室』と比較して感じたこと)を抱いたので質問してみると、『子ども達にとっては“便利さ”よりも“雰囲気”の方が重要で、家から通う距離はあまり関係ないようだ』というのが、『ひよこの家』の先生方の意見だった。

またそのほかに、専門家を招いて行われるユニークなカリキュラムも、非常に参考とすべき点が多かった。

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【岐阜県にて日帰り研修】

5月13日(月)、岐阜県の岐阜市と多治見市で行われた「全国若手市議会議員の会OB会」の研修に参加してきました。

 

今回の研修内容は、
(1)こどもサポート総合センターとエールぎふ(岐阜市子ども・若者総合支援センター)について
(2)自動運転バスの5年間の試行運行について
(3)NPO法人「ママズカフェ」の取り組みについて

 

岐阜市では、昨年11月から自動運転バスの運行が5年間にわたって行われています。自動運転バスを走らせている自治体は少なくありませんが、現在公道を使って運行しているのは全国で岐阜市を含めて9ヶ所。

 

岐阜市ではこの半年間で、2万人以上の人たちが自動運転バスに乗車したとのことです。

 

私たちもこの日の研修で、岐阜市役所から岐阜駅までの区間、自動運転バスに乗せていただきました。最高速度が30km/h程度であるため、周囲の自動車の進行を妨げてしまう光景も見られ、そういった点がこれからの課題かも知れません。しかし、専用の通行レーンを設けるといった取り組みを進めると、さらに可能性が広がるのではないかと感じました。

 

人口減少にともない、運転手など担い手の確保が大きな課題になりつつある中、公共交通の持続可能性を高めるためにも、自動運転バスは1つの切り札になっていくものと思われます。

 

また、この日は岐阜市が児童虐待の防止と早期発見・対策のために、令和4年度からスタートさせた「こどもサポート総合センター」(市教委、県警、児相が同じフロアで連携)、さらに多治見市では子育て世代を対象としたカフェの運営や起業支援を行っているNPO法人「ママズカフェ」(平成13年からスタートさせたという全国でも先駆けの組織)の取り組みについても研修を受けてきました。

 

前日に地元での行事が、そして翌日には市議会の会議があったため、この日のみの研修参加となってしまいタイトなスケジュールでしたが、非常に多くの収穫がありました。

 

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