近況報告

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【1月30〜31日】

議会運営委員会で『議会制度改革』をテーマに、福島県会津若松市・いわき市を視察した。
この委員会で他市を視察するのは極めて珍しいとのことだったが、地方議会の存在意義が問われている中にあって、以前から私は『1度先進地に赴いて、議会制度を研究すべき』と言い続けてきた。実施に踏み切っていただいた齊藤重一委員長にも心から感謝したい。
参加した委員からは『大変参考になった』『真岡とここまで制度が違うのか』という意見が聞かれ、概ね好評だったようだ。

(会津若松市)

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同市では、昨年7月から議員、専門家、一般市民をメンバーにした議会制度検討委員会を発足させ『議会基本条例』の制定に向けた準備を進めている。
条例案の中で特に参考になったのは、常任委員会の運営方法。通常、各常任委員会では出された議案について疑問に感じた点を、執行部に質問する形式がとられるが、同市の場合はそれだけでなく、議員同士による議論『自由討議』に重きを置こうとしている。
また、議会主催による報告会の開催(議員全体で行う市政報告会)や、一般質問時の『反問権』(市長や教育長が、議員に対して逆質問を行う権利)を条例案で盛り込む予定とのこと。議会改革の先進地として知られる、北海道栗山町の取り組みを参考にしているものと思われる。
そのほか、会津若松市議会の取り組みとして感心させられたのは、
・一般質問を行う議員が多い。(昨年12月議会では30人中23名が質問)
・議会開会の1週間前に一般質問の通告を行っているため、答弁する執行部も調査・研究に十分な時間が確保できる。
・会派を横断して、テーマ別に議員の勉強会が月1~2回ペースで行われている。
・議長選挙の際、候補者が各議員に対して、議会運営についての公約を掲げている。
といった点が挙げられる。

(いわき市)

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同市は、平成14年9月に東日本の地方議会としては初めて、一般質問の『一問一答方式』が導入された。
現在、真岡市でも再質問時から一問一答方式をとっているが、いわき市では冒頭の質問から実施している。(1つの項目を質問し、その部分について納得できるまでやりとりを繰り返した後、次の項目に移る)確かに、いわき市のやり方の方が、見ている側からすると分かりやすいように思える。ただし、1つの質問に時間をかけすぎ、予定していた質問ができなくなるというケースもあるようで、その辺りは慎重に検討する必要があると感じた。
また、真岡市では『質問は再々質問まで』と回数制限が設けられている。これは『回数を無制限にすると感情的になりやすく、不穏当発言も出やすい』という“慎重派”からの指摘によるものだが、回数制限を設けていない同市において『感情的になるようなケースは見られない』との話を聞き、回数制限を撤廃すべきと考えている自分としては勇気が出てきた。
さらに、いわき市ではインターネットによる議会中継を行っており、そのことがきっかけとなって傍聴者の数が増えたとのこと。真岡市ではCATVによる議会中継を行っているが、放送エリア外の市民への情報提供という観点から、今後議論する必要性を感じた。

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