【7月7日~9日】
2009/07/09
- 近況報告・お知らせ
文教常任委員会の行政視察で山口県山陽小野田市と福岡県久留米市を訪れる。今回のテーマは①子ども達の学力向上と、②生涯学習のまちづくりだった。
(山陽小野田市)
『百マス計算』の普及や『早寝・早起き・朝ご飯』の提唱で知られる陰山英男氏(昨年、講演で真岡市を訪れている)の指導を受けながら、同市では平成18年度から、市内全小中学校で生活改善と学力向上に向けた独自の取り組みを展開している。
特筆すべきは、小学校の授業で火~木の1時間目を使って行われる『モジュール授業』。百マス計算や朗読、漢字書き取りなど(中学校でも別カリキュラムで実施)を繰り返し行う。
また、生活改善の取り組みは親への周知徹底が難しいように思われたが、TV視聴・睡眠・読書・学習などに費やす時間と学力の関係性を市独自に調査し、親に示したことで比較的スムーズに協力が得られるようになったとのこと。こうした点は実に工夫が施されている。
公教育の再生を唱える江澤正思教育長をはじめ、教育委員会サイドの熱意を思い知らされた。
(久留米市)
今回、久留米市を訪れたのは、真岡市が今年度から実施している『出前講座』について、年間の利用者が8,000名を越えるほど人気を博していることが大きな理由だった。
同市の出前講座は、平成15年度から実施。2年後に事業の見直しを図り、講座メニューの名称を分かりやすく改めたほか、体験型講座の新設したことなどにより、申し込みが従来の倍に増えたとのこと。条件が『5名以上』とハードルを低くしているのも、受講者が増えた要因である。
また、このほか『動く市民教室』『市民意識調査』『インターネット・つつじネット(今後、この取り組みは注目されるものと思われる)』など、独自の公聴事業を展開している。
市役所での説明の後、生涯学習施設『えーるピア久留米』を見学。研修室や茶室、美術室、調理室、市民ギャラリーなどが設けられている。(調理室は車椅子の方でも利用可能なように可動式になっている)
総事業費が50億円を越えると聞いて思わず絶句!『真岡市には無理』と個人的には思ったが、二宮地区から初参加の議員からは『二宮のコミュニティセンターにこういう部屋があってもいいな』という意見も出され、今までとは別の視点からのアプローチも必要なのだと学ばされた。