近況報告

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【10月19~21日】

芳賀地区広域行政事務組合議長会の行政視察で、芳賀地区1市4町の正副議長とともに兵庫県伊丹市と滋賀県近江八幡市を訪れた。
今回の視察テーマは『震災復興』と『斎場整備』だった。
(伊丹市)
伊丹市は、平成7年1月17日に発生した阪神大震災で、死者23名、被害家屋16805戸と甚大な被害を受けた。当時、TVの中継で阪急伊丹駅が倒壊した様子が度々伝えられたが、その光景は今も生々しく私の脳裏に焼き付いている。
伊丹市における震災復興の取り組みは非常に早く、被災して1ヶ月後には『震災復興基本方針』を策定。2ヶ月後には『震災復興緊急整備条例』を制定している。
これほど迅速な動きを見せながらも、市民と行政が協働で話し合いながら(自治会役員と市で『震災復興推進委員会』を結成)合意形成を進めたことは注目に値する。
復興までの期間は5年、費用にして45億円(市単独の財源は37億円)で完了したという。
その後、震災から復興した伊丹市の街並みや、市内各所に設けられた防災公園(公園内には非常食などを備蓄する倉庫が置かれている)などを、市職員の説明を受けながら見学した。
今回の視察で特に感心させられたのは、市民と情報を共有しながら、協働で復興に向けて取り組みを進めた伊丹市役所の真摯な姿勢だった。それは、震災発生直後から、行政の情報を市広報の“号外”として発行し、市民に配布し続けたことにも如実に現れている。
結果として、復興の基本計画や関連条例が迅速につくられ、あれほどの被害を受けながらも、わずか5年で復興を完了した原動力になったものと思われる。

(近江八幡市)
芳賀地区広域行政事務組合が運営する斎場(火葬場)は昭和53年に供用を開始し、すでに33年が経過している。
そうした中、各市町の議会でも『ごみ処理施設の整備後に課題となるのは、斎場の再整備だろう』という声が多くあがる。無論、ごみ処理施設の整備も完了までには多くの時間がかかることも考えられる。加えて、今回の震災復興に各市町とも相当の時間と費用を要することも考慮に入れれば、斎場の再整備はまだまだ先のことにはなると思うが、将来を見据えて、各市町で共通の認識を持つことだけは、現時点においても必要であることには違いない。
今回視察した近江八幡市の斎場『さざなみ浄苑』は、従来の斎場の老朽化(明治期に建てられたものだったらしい)を受けて、平成16~17年にかけて整備された施設である。総事業費は10億600万円。広域行政ではなく、市の単独事業(人口は約8万2000人)で行っているということは、いささか驚いたが…。
施設を見学してみると『道の駅』か『割烹料理店』のような佇まいで、従来の斎場のイメージはない。
この施設整備にあたっては、市民も参加して『建設検討委員会』や『運営権当委員会』に分かれて、『近江八幡らしさ』にこだわったコンセプトを打ち出したとのこと。
近江八幡市は、平成16年に制定された景観法に基づく「景観計画区域」に全国初の指定を受けたことで知られる。
周辺の景観にとけ込んだ施設の雰囲気は、そうした市民のこだわりが活かされているのかも知れない。また、施設内に授乳室が設けられたのは、市民からの提言によるものらしい。

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【100人の一歩会議!】

4月25日(木)、市役所の近くにこの春オープンしたばかりのまちづくり拠点で「100人の一歩会議」が開催されました。

 

今回は、真岡市地域おこし協力隊の粟村千愛さんと、真岡珈琲ソワカフェ店主の蒲谷英和さんのお二人がこれまでの取り組みや今後の抱負を語った後、参加者とのクロストークを行いました。

 

現在、粟村さんは市内の子育て世代のターゲットにした情報誌「baton」の編集を手掛けています。また、蒲谷さんは真岡鐵道の寺内駅を改装して「駅舎カフェ」のオープンに向けて奔走しているところです。

 

今回私は、リバースメンターの飯田翔君(白鷗大学3年)と一緒にお邪魔しました。

 

このまちづくり拠点は「まちづくりプロジェクト」の皆さんが、昨年末から空き店舗の改装をコツコツと進めてきた、まさに手づくりの空間です。

 

ちなみに「100人の一歩」という言葉は、「まちづくりプロジェクト」の指導をされている宇都宮大学の石井大一朗准教授の「1人の百歩より100人の一歩」という言葉が由来となっています。

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