近況報告

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【1月19日~20日】

『関東若手市議会議員の会』の役員会と研修会が、栃木県内(小山市・真岡市)で行われ、私も現地世話人として応対をさせていただいた。今回の研修会には2日間で25名の議員が関東各都県から参加。準備にあたってきた者としては、本当に感謝、感謝だった。

(役員会)
19日の午前中、小山市議会の会議室をお借りして役員会を行った。
今回は『今後の研修会について』と、今年5月に神戸市で開催予定の『全国若手政治家サミットについて』主要な議題だった。

(小山市研修)
午後から小山市において子育て支援策について視察研修を行った。『幼保一元化』と『赤ちゃんの駅事業』の2つがメインテーマ。
小山市では平成18年度から『待機児童』の問題解消を図るため、私立幼稚園を運営している学校法人に対して、定員20~30名程度の『小規模認可保育園』を整備するよう促してきた。現在は市内に7か所整備されている。
他市では比較的手続きが簡素な『認可外保育園』や『認定子ども園』を整備する傾向が強いが、小山市では『保育園と異なる仕組みでは、保育力の低下を懸念する保護者の声が多い』とし、あえてこの方式(いわゆる『小山方式』)を採用している。
また、それぞれが認可保育園でありながらも、規模の大小によって保育メニューにバラツキが出ないよう、ソフト面から支えているのが小山市独自に策定している『幼保統一カリキュラム』であり、それに基づいて小学校区を1つのエリアとして実施している『幼保交流事業』である。
『赤ちゃんの駅事業』は、公共施設や民間の商業施設などに、赤ちゃんのおむつ替えや授乳が気軽にできるスペースを設けるもので、平成18年に東京都板橋区が全国で初めて実施している。
小山市では平成21年に栃木県内では初めて導入。現在までに市内66か所(公共:53ヶ所、民間:13ヶ所)で整備を完了させている。

市役所で説明を受けた後、参加メンバーは赤ちゃんの駅が設けられている『道の駅思川』へ移動し、見学をさせていただいた。

おむつ替えをする簡易ベッドのほか、個室に区切られた授乳スペースが3ヶ所設けられている。

小山市は平成16年に幼い兄弟が虐待の末、川に投げ入れられ死亡するという痛ましい事件が発生(そのため小山市が、児童虐待の防止を訴える『オレンジリボン』の発祥の地となっています)している。

その後、特に子育て環境の整備に力を入れてきたとされているが、『小規模認可保育園』『幼保統一カリキュラム』『赤ちゃんの駅事業』など、子育てに奮闘中の保護者の目線で各施策が打ち出されていることについては

高く評価できるし、同じ栃木県南エリアにある真岡市としても、もっと参考にしていかなければならない。
その後、15名が真岡市内の『井頭温泉チャットパレス』に移動。各地域で活動している近況を報告し合いながら交流を深めた。
(自分が住んでいる市に一泊し、その上『先進地』として視察をするというのは、議員をやっていてもなかなか経験できないことです…。何とも不思議な気分)

(真岡市研修)
真岡市は(…って、まさか自分の住んでいる市についての視察報告を書くことになろうとは!)、昭和40年代以降、工業団地の整備と企業誘致に力を入れ、現在も第1~第5工業団地に80を超える企業が林立をしている。また、そこから得られる安定的な財源を基盤としながら、都市基盤の整備を進め、東洋経済新報社が実施している『全国住みよさランキング』では毎回上位に位置するなど、高い評価を受けている。
しかし、地域の特色づくりという面においては、周辺の宇都宮市、益子町、茂木町などと比べて立ち遅れていた印象は否めない。
特に観光分野については、日本一の生産を誇るいちごや、真岡鐵道を走るSL、真岡木綿、さらには二宮尊徳翁や親鸞上人などの歴史的な資源も有してはいるものの、それらを結びつけて観光客が長時間滞在できるような仕掛けづくりは乏しかった。
平成20年に北関東自動車道の真岡ICが開通したことにより、真岡市は交流人口の増大を図っていくチャンスが訪れている。その一方で、世界的な不況や人口減少時代の本格的な到来により、真岡市としては次世代に向けて新たな産業政策の方針が求められている。
地域のブランドづくりは喫緊の課題と言える。
真岡市では、平成21年度に各界の代表者12名が集まって『観光ネットワーク検討委員会』を立ち上げ、勉強会や先進地視察、アイデアの出し合いなどを続けてきた。しかし『より幅広い市民の意見を募りたい』との考えから、23年度より『観光ネットワーク協議会』に組織変更している。
協議会のメンバーは検討委員会の時とほぼ同じであるが、大きく変わった点は下部組織として市職員による『庁内ワーキング』(20名)と、市民による『魅力発見隊』(30名)が形成され、地域の課題や魅力について話し合いが行われていることであろう。双方が集まっての全体会議もこれまでに3回開かれている。
市商工観光課の説明によれば『単にまちの魅力を掘り起こすだけにとどまらず、市職員、市民とも“その中で自分は何をするべきか”を考え、実践できるよう意識の変革にもつなげていきたい』とのこと。
今回は一歩引いて、“視察をする側”として説明を聞いていたが、今後この取り組みを進めていくにあたって、いくつかの課題が浮かび上がった。

(1)現在参加していない市民に対してはどのように会の存在をPRをしていくのか
(2)観光事業は市単独で行うのか、周辺の自治体と連携して行うのか明確にならないと具体的なビジョンを描くのは難しい
(3)話し合いで出されたアイデアについて、どこまで予算措置をする覚悟があるのか
(4)市職員、市民の意識改革まで目指しているというが、現時点では自主性のみに委ねており、さらなる仕掛けづくりが必要

いずれにせよ、『地域ブランドづくり』という大きなテーマについて、市民と行政が協働で取り組むという非常にユニークなものであることはまぎれもない事実である。
今後も注目をしていきたいし、できることならば私自身も参加してみたいと思っている。
チャットパレスで『観光ネットワーク事業』の概要について説明を受けた後、参加者は真岡駅にてSLを見学。
翌日の運行を控えて炉を温めている最中で、運転席まで見ることができたため(真岡市に住む私でも初めての経験でした)、参加者からは大変好評をいただいた。う~ん、普段からこんなふうに見せ方を工夫すれば、観光資源ももっと活用できると思えたが…。

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【広報もおかの音訳作業】

4月30日(火)の午後、朗読ボランティア「ひばりの会」の活動で、視覚障がい者の方々のための音訳作業に参加しました。

 

今回、私が音訳したのは、真岡市が毎月発行している「広報もおか」の5月号。

 

15ページ前後の広報誌を3人で分担して音訳するのですが、私に与えられたのは冒頭の7ページ分。文章はさほど多くないのですが、今月号の表紙にはどういう写真が掲載されているのか?1人目の担当者は自分の言葉で端的に紹介しなければなりません。

 

ちなみに今回は、3月15日「井頭温泉チャットパレス」にオープンしたグランピングキャビンで、男の子が両親と一緒にバーベキューなどを食べながら団欒をしている写真…のようです。

 

「う〜ん、グランピングキャビンってそのまま言っただけで通じるかなぁ…」「鍋の中にあるのはポトフみたいだけれど、バーベキューって言ってしまっていいのか?」
もう、あれこれ考えだすとキリがなくなって、「端的に」という要素から遠ざかってしまいそうになります。

 

準備段階ではそんなこともありましたが、本番では何とかほぼノーミスで読み終えることができました。

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