近況報告

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【4月25日~26日】

『関東若手市議会議員の会』の研修会と役員会が、茨城県常陸太田市とひたちなか市を会場に開催された。

スケジュールは以下の通り。

25日
13:10~ 研修① 取手市議会における『女性議員による議会改革特別委員会』のこれまで
講師:取手市議会事務局長補佐 岩﨑弘宜 氏
16:00~ 研修② 文化財活用にママの力
講師:特定非営利活動法人『結』 塩原慶子 氏
26日
 9:10~ 研修③ 国営ひたち海浜公園の運営と花を生かした特色づくりについて
講師:ひたち海浜公園事務所 調査設計課 奈良憲孝 氏
11:00~ 関東役員会

特定非営利活動法人『結』は、常陸太田市内の様々な団体で活動をしていた女性達が連携し、現在では郷土資料館の受付業務を市から受託しているほか、空き店舗を活用したカフェの運営なども行っている。団体間の横の連携ということで、2日前に聴いた星豪紀氏の講演の内容とも重なる部分が多かった。

また、ネモフィラ(ちょうど見頃を迎えておりました)やコキアなどが人気を呼んでいるひたち海浜公園であるが、今日のような花を生かした特色づくりについては、平成3年の開園直後から取り組んできたことらしい。交通アクセスの改善やSNSの隆盛など、追い風となった要素は多いが、何よりも公園関係者の長年にわたる地道な努力が、公園の来場者が3年連続(平成27~29年)で200万人を超える最大の要因となっていることを教えられた。

今回の研修で、特に印象深かったのは取手市議会の議会改革について。
現在、取手市議会では24名の議員のうち7名が女性である。その全ての女性議員によって『議会改革特別委員会』が構成され、女性目線から議会制度の見直しを進めている。こうした取り組みが行われているのは、全国的にも珍しいのではないだろうか。
今回の研修会では、実際に委員会の中で議論されている方法で、私達もグループディスカッションを行った。
『本人または配偶者の出産』、『生後間もない子どもの世話』、『年老いた親の介護』こうしたものが、議会の本会議当日に発生したら自分はどう対応するのか…?様々なケースを想定しながら話し合いをしていく。
当初は大半の議員が『本会議優先』という立場を表明していたのだが、議論を進めていくうちに様々な矛盾や問題点が出現していく。
取手市議会については、一昨年秋に真岡市議会の『議会活性化検討委員会』で視察を行い、今回講師を務めた岩﨑氏は、その際の説明者でもあった。
これまでも議会改革について高い評価を受けてきた取手市議会だが、改革が『第1ステージ』(議員による政策立案を活発に行うための制度づくり)から『第2ステージ』(世代や性別に関わらず、幅広い層の市民が議員になりやすい環境づくり)に移行しつつあることを実感した。

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【岐阜県にて日帰り研修】

5月13日(月)、岐阜県の岐阜市と多治見市で行われた「全国若手市議会議員の会OB会」の研修に参加してきました。

 

今回の研修内容は、
(1)こどもサポート総合センターとエールぎふ(岐阜市子ども・若者総合支援センター)について
(2)自動運転バスの5年間の試行運行について
(3)NPO法人「ママズカフェ」の取り組みについて

 

岐阜市では、昨年11月から自動運転バスの運行が5年間にわたって行われています。自動運転バスを走らせている自治体は少なくありませんが、現在公道を使って運行しているのは全国で岐阜市を含めて9ヶ所。

 

岐阜市ではこの半年間で、2万人以上の人たちが自動運転バスに乗車したとのことです。

 

私たちもこの日の研修で、岐阜市役所から岐阜駅までの区間、自動運転バスに乗せていただきました。最高速度が30km/h程度であるため、周囲の自動車の進行を妨げてしまう光景も見られ、そういった点がこれからの課題かも知れません。しかし、専用の通行レーンを設けるといった取り組みを進めると、さらに可能性が広がるのではないかと感じました。

 

人口減少にともない、運転手など担い手の確保が大きな課題になりつつある中、公共交通の持続可能性を高めるためにも、自動運転バスは1つの切り札になっていくものと思われます。

 

また、この日は岐阜市が児童虐待の防止と早期発見・対策のために、令和4年度からスタートさせた「こどもサポート総合センター」(市教委、県警、児相が同じフロアで連携)、さらに多治見市では子育て世代を対象としたカフェの運営や起業支援を行っているNPO法人「ママズカフェ」(平成13年からスタートさせたという全国でも先駆けの組織)の取り組みについても研修を受けてきました。

 

前日に地元での行事が、そして翌日には市議会の会議があったため、この日のみの研修参加となってしまいタイトなスケジュールでしたが、非常に多くの収穫がありました。

 

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