真岡落語研究会による『第49回納涼落語会』にトリとして出演。
平成元年に高校の落語同好会に入り、今年で30年目ということで、大役を仰せつかることになった。
今回は、私が最も好きな噺である『井戸の茶碗』を披露。
屑屋をしている正直者の清兵衛が、長屋で千代田卜斎という浪人から『仏像を引き取って欲しい』と依頼され、引き取って間もなく肥後の細川家家臣である高木作左衛門がその仏像を買う。あまりにも煤けていたため、高木が仏像を磨いていると、中から50両という大金が出てきて、そこからひと騒動が起きる。
登場人物が全員“バカ”がつくほど正直者で、そのために起こってしまう騒動は、聞いていても心が温かくなる。