【 10月31日~11月1日】
2016/11/01
- 近況報告・お知らせ
市議会の議会活性化等検討委員会の視察で、東京都東村山市と茨城県取手市を訪れる。
両市議会は、昨年度の『議会改革度調査ランキング』で、19位(東村山市)と13位(取手市)という高い評価を受けている。
(東村山市)
東村山市における議会改革の発端は、全国初の『議会基本条例』を制定した北海道栗山町を平成19年に視察したことから始まる。
その後、平成20年から25年にかけて『議員定数削減』、『インターネットを活用した議会中継』、『質問時の一問一答方式導入』などに取り組んだ。『議会基本条例』については、25年12月に成立させている。
大変感心させられたのは、議会が市民に対して行う『議会報告会』の運営方法。
最近『議会報告会』を実施している議会で、マンネリ化が課題として挙げられるケースが少なくないようだが、東村山市では『車座方式』など毎回見直しを図りながら、より市民が参加しやすい手法を模索している。
(取手市)
取手市の議会改革は、平成17年に隣接する藤代町と合併したことが1つのきっかけになっているようだ。
今回、我々に説明をしてくださった赤羽直一議員は、旧藤代町議会の出身で『取手市議会は硬直している印象を受けた』と当時のことを振り返っている。
個人的には、各常任委員会が議会閉会中でも、各種団体に出向いて(議会報告会とは別に)意見交換を繰り返し行っていることは、今後真岡市議会でも参考にしたい取り組みだと感じた。
また、最も初歩的なことであるが、大半の議員が毎回定例議会で一般質問を行っている積極的な姿勢(これは東村山市議会も同様でしたが)は、真岡の議員が『議会活性化』云々を考える以前に見習うべき点だと思う。
取手市議会において『議会基本条例』の制定に着手したのは、平成23年3月のこと。以後、18回の会議を経て同年12月に成立させている。
驚くべきことは、常任委員会などでは傍聴者も発言ができるということ。これについては、様々な課題も浮上しているようだが、徹底した住民参加の形を貫いているのが取手市議会の特徴と言える。