近況報告

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【7月18日~19日】

『全国若手市議会議員の会』の役員会・研修会が、福島県内で行われた。
スケジュールは以下の通り。

18日
13:00~15:00 全国役員会
15:30~17:00 研修会①
『いわき市の震災被害の状況と復興・創生の取組みについて』
講師:清水 敏男 いわき市長
19日
7:20~15:00 研修会②
東京電力福島第一原子力発電所 現地視察

この福島県での研修会は、今回が4回目。
私が『全国若手市議会議員の会』の副会長をしていた3年前、当時の岡英彦会長(前北海道江別市議会議員)の強い想いでスタートしたものだった。
原発問題で、今なお課題が山積している福島県をフィールドワークの舞台としながら、『地方圏が抱える問題』を考えることを目的としている。
初日の研修では、『全国若手市議会議員の会』の初代会長だった、いわき市の清水敏男市長を講師にお迎えした。

同市では、平成23年3月の東日本大震災と津波、さらにその後の大規模余震(いわき市直下型地震)により、460名の市民が亡くなるなど甚大な被害を受けた。
そうした中、平成23年9月に『復興ビジョン』(期間:平成23年~32年の10年間)を策定し、将来にわたって地域の活力を維持するための各種施策が展開されている。
2060年の人口が、2015年の半分以下の約16万人にまで減少することが予想され、いわき市の復興への道のりは、決して容易ではない。
しかし、清水市長の前向きな人柄と強力なリーダーシップの下、庁内に創生推進課を立ち上げ、子育て・教育環境の整備、医療体制の再構築、さらにはスポーツの振興など、いわき市の復興に向けた取り組みが急ピッチで進められている。
個人的には、廃校利用の取り組みや医師不足の是正に向けた施策などは、今後真岡市でも大いに参考になると感じた次第。

2日目の研修では、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業の現状について視察を行った。
これまでの研修では、富岡町や浪江町など原発周辺の自治体に出向き、その状況を視察したが、4回目となる今回は初めて第一原発構内に入ることができた。
参加した議員の集合写真を見ても分かるように、防護服などを使用せず一般的な服装で視察が可能だった。事故発生から6年4ヶ月が過ぎ、放射性物質の飛散を抑える工事が行われたこともあり、一般作業服で活動ができるエリアが構内全体の95%になるという(無論、放射線量の厳重なチェックは行われましたが)。
現在、約6000人の方々が、廃炉に向けた作業に携わっているという。私達はバスの中からではあったが、事故を起こした1号機から4号機の間近(その辺りでの作業は厳重な防護服が用いられていました)まで行き、担当者から説明を受けることができた。

福島第一原発内を視察して、我々が当初抱いていたイメージよりも、構内での作業が相当進んでいる印象を受けた。しかし同時に、これからやらねばならないことが、あまりに多いということを痛感したのも事実。廃炉に向けた作業は30年から40年の期間を要すると言われてきた。しかし、それ以上費やすことも十分に考えられるというのが、関係者の一致した見方だ。
特に深刻なのは『汚染水』の問題だと思われる。
現在までに蓄積された汚染水は約90万t。ただし、同発電所の敷地内で蓄積できるのは、100万t程度と言われている。1日に発生する汚染水の量から考えると、2~3年で飽和状態になる計算である。

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【100人の一歩会議!】

4月25日(木)、市役所の近くにこの春オープンしたばかりのまちづくり拠点で「100人の一歩会議」が開催されました。

 

今回は、真岡市地域おこし協力隊の粟村千愛さんと、真岡珈琲ソワカフェ店主の蒲谷英和さんのお二人がこれまでの取り組みや今後の抱負を語った後、参加者とのクロストークを行いました。

 

現在、粟村さんは市内の子育て世代のターゲットにした情報誌「baton」の編集を手掛けています。また、蒲谷さんは真岡鐵道の寺内駅を改装して「駅舎カフェ」のオープンに向けて奔走しているところです。

 

今回私は、リバースメンターの飯田翔君(白鷗大学3年)と一緒にお邪魔しました。

 

このまちづくり拠点は「まちづくりプロジェクト」の皆さんが、昨年末から空き店舗の改装をコツコツと進めてきた、まさに手づくりの空間です。

 

ちなみに「100人の一歩」という言葉は、「まちづくりプロジェクト」の指導をされている宇都宮大学の石井大一朗准教授の「1人の百歩より100人の一歩」という言葉が由来となっています。

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